ルフィに見る仲間力


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仲間力という言葉があるのかないのか解らないが、
「ルフィの仲間力」という本があったので読んでみた。


著者は、安田雪(やすだゆき)という
関西大学社会学部教授で、
人や組織のつながりかたを考察する「社会ネットワーク分析」が専門の方だ。


漫画、ワンピースは、何故、これ程まで売れているのか?
そして、ルフィを中心とした仲間というのは、どんな人間関係をいうのか?
という事を、社会学の立場で書いた本で、とてもオモシロかった。

この本の中では、ルフィーが率いる海賊団を組織論的に
色々な角度で語られているのだが、冒頭の1章で、
社会背景として、ドラゴンボールと比較して、仲間というのを
下記の様に分析していた。

<ここから>==================

ドラゴンボールの読者世代は、家族のしがらみが残っていた最後の世代です。
ところが、ワンピースの世代になると、家族は大事であっても、
共に行動する集合体ではなくなりました。
家族内にとどまるのではなく、家族から飛び出して、
自分の夢をかなえることがメインストーリーになっています。


(中略)

つまり、行動の単位が、
家族という集合体から、仲間という集合体に変わった
と言うことができます。

<ここまで>==================


今まで、家族という集合体が、社会の中の最小限のコミュニティとして存在していて、
それが確固たるものであり、なおかつ、それが原点であったのが、
ワンピース世代になると「家族」から「仲間」というものに変わったということ。

つまり、固い絆で結ばれている集合体が、「家族」から「仲間」というものに移行している
部分が社会的に、あるということがあると思ったりする。


ワンピースのように、海賊王になると言っているルフィーを、
その仲間達は、でっかい夢をみんなで追っかけている。
それが、仲間の定義となっているが、今の社会背景としては、
それだけではない気がする。

例えば、
サッカー日本代表が、ワールドカップ出場をかけて、
戦っている様子は、擬似的にも日本人全体に仲間意識を持たしている
という事もいえるのかも知れない。
つまり、戦う相手があれば、昔よりも、仲間意識が強く持てるのじゃないかと。


そして、女子会に代表される。
30代独身女子の仲間意識。
これも、一種の仲間意識。

自分達が家族を作らなくても、
この仲間がいれば、人生楽しくやっていけると
思っている節がある人も沢山いる。。。。


世の中は、「家族」という単位より「仲間」という単位に、
心地よい場所が移行して行っていると思った方が良いのかもしれないと、
この本を読んでの感想だ。

ワンピースにみる仲間意識。
サッカー日本代表を一緒に応援する仲間意識
30代独身女子が、結婚よりも女子会を楽しむ仲間意識

これらの延長線上、もしくは、その変化を捕らえると、
どんなビジネスチャンスがあるのか?


そんな事を、ふと意識させてもらえる本であった。











  • 2011.09.26 Monday
  • LifeHack-書籍
  • 13:37
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  • by mark403

「日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方」を読んでみた。


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 さて、先週、EC studioの山本社長が書いた
「日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方」
という本を頂いたので週末読んでみた。

JUGEMテーマ:読書
山本 敏行/EC tudio   
1400円+税


ここの会社と一緒にセミナーをしたこともあるし、
ここの社員の方と結構知り合いの方もいるので、大体なことは、知っているが、
改めて本で読むと、なるほどという部分がある。

一番、なるほどと思うのは、
「やること」「やらないこと」を、きちっと決める。
という事じゃないだろうか。

これは、解っている様でなかなかできないものである。

例えば、この本の中では、下記の14のやらないことが、掲載されている。

1.インターネットを活用できないことはしない。
2.株式公開はしない。
3.他人資本は入れない。
4.経営理念に共感していただける会社としか取引しない。
5. 経営理念に沿わないビジネスはしない。
6.特定の組織に所属しない。
7.社員をクビにしない。
8.売上目標に固執しない。
9.サービス向上に妥協しない。
10.守りに入らない。
11.高価格なサービスは提供しない。
12.会社規模を追求しない。
13.日本にプラスにならない事業はしない。
14.日本市場にだけこだわらない。


これだけ、やらないことを明文化されていたら、
社員も、やりやすいんじゃないだろうか?

特に「社員をクビにしない。」というのは、
自信がなければ、なかなかいえるものじゃないと思う。


と、もうひとつ、EC ということで、「1」と「4」のこわだりの部分も
オモシロイ。

資本金 1414万円 登記 2006年1月4日
1人のマネージャーに4人の部下。1人のマネージャーにつき4人のリーダー。
記念日 1月4日
新サービス 毎月14日14時リリース
サービス価格 1社1400円 1社4000円 1社1万4000円 1社40000円
売上 14億円まで
社員数 1社40名まで
約束 しないこと14カ条
評価制度 1つのスキルに4000円の昇給
会議 1回の会議につき参加者は4名まで
家賃 1坪4000円
住宅手当 1万4000円/月(オフィスから半径1.4km以内に引っ越した場合)
出張手当 1400円/日
帰省手当 1万4000円(実家が半径140km以上離れている場合)
食券制度 14日以上出勤で翌月の昼食代を負担
ライチトーク制度 1カ月に1回上司とマンツーマンランチ(2人で1400円まで負担)
本書の価格 1400円

とか、、、、

ここまで、こだわったらオモシロイですね。

で、色々と見ていると、山本社長は、どうしたら目立つか?
どうしたら注目を集められるのか?
っていうことを真剣に考えた結果なんですね。

今の時代、そうクチコミの時代には、

会社も、サービスも、そう。
人よりも、頭ひとつ飛び出す位の努力をしないと
埋もれてしまうんだと思うのですよ。

また、見せ方も、ドンドン工夫しないと、
楽しくないものは、誰からもスルーされてしまうと思うんですよね。

そうならない為のヒントが、この本には詰まっている感じがします。
山本社長、これからも勉強させて頂きます。
皆さんも、良ければ、ご一読を!



「日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方」
山本 敏行/EC tudio   
1400円+税








  • 2011.09.12 Monday
  • LifeHack-書籍
  • 14:30
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  • by mark403

情報過多の時代に「情報は集めるな!」


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写真素材 PIXTA
(c) Graph-S写真素材 PIXTA

インターネットをはじめとする情報量は、各個人が消費できる情報量をはるか
に超えてしまっているのは、もう明確な事実。誰ひとり、Youtubeの映像を全
てみた人はいないだろうし、アメブロの全ブログを読んだ人もいないだろう。

たった2つのサイトですらそうだ。他にサイトは、どうだろうか?楽天の商品
を全て把握している人もいないし、Amazonの商品のレビューを全て読んだ人も
いない。

つまり、ありきたりな言い方をすれば、

   「情報過多時代なのである」

となると、企業からのマスターベーション的なメッセージは届かなくなり、信
じる情報は、自分達と同じ生活者目線でのクチコミ情報であったり、友人、知
人のお勧め情報だったりする。

そんな中、面白い本を発見したので、ご紹介しておく。

情報は集めるな!

そう、情報を集めたって、何の意味もないので、ドンドン消費しましょう!と
いう本だ。第一、ストックしているデータとかは、直ぐに陳腐化する。ボク自
身も、ひと昔前は、ブラウザのブックマーク機能を使って、ブラウザーに様々
な情報を整理してストックしていたが、これがまた…

「後々、使ったためしがない(笑)」

つまり、ブラウザーにブックマークしている事さえ忘れていることが多く、ま
た、その情報自体が古くなっている可能性もある。という事で、欲しい情報が
あれば、Googleさんに聞いた方が早いのである。

が、「情報は集めるな!」の本の中で、面白い指摘がある。ネット上では、80
年代〜90年代後半の情報が手薄なのだそうだ。この頃といえば、渋谷のパルコ
が文化発祥地で、糸井重里がおいしい生活などのコピーを生み出し、丁度、バ
ブル前からバブル崩壊の時代だ。

この時代は、雑誌全盛期であっとともいえる。

で、その様な時代の資料を調べたければ、殆どの雑誌のバックナンバーが揃う
大宅壮一文庫に行けばよいし、一般書籍を調べたければ国会図書館に行けば良
いと解く。つまり、ネットと大宅壮一文庫と国会図書館さえあれば、その時に
必要な情報は集めることができると言い切る。また、

・本や映画やドラマなどは、第1章、第1話だけ読めば、何が言いたいのか大
 体、解る。
・本社の社員よりも、地元で15年働いてくれているパートのおばちゃんの方が
 現場を理解している。
・ドラマは、六本木のお店で働く人ではなく、北千住位のお店で働いている人
 を中心で考える。
・マクドナルドは、日本人の平均的な都市として静岡で新商品のテストマーケ
 ティングをすることが多い。

などなど、ちょっと変わった、しかし、読めば納得できるトピックスが、書か
れていたりする。

本の帯に、秋元康氏が「一時間かからずに読める」と書いてあるが、全くもっ
て、さらっと読めてしまう本だ。良ければ、皆さんも読んでみてください。

情報は集めるな!

JUGEMテーマ:読書









  • 2011.03.09 Wednesday
  • LifeHack-書籍
  • 07:56
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  • by mark403

生活改善の肝は夜にある。


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昨日の夕方、少し時間があったので、ちらっと図書館に寄った。
図書館に寄ると、がさがさと本をあさってしまう習慣があるので、あっという
間に時間が過ぎていくのだが…。

10冊以上の本を斜め読みしながら、これだ!という本を借りて帰る。その本の
中で、一番、読み応えがあったのが本日ご紹介する

「そうじ力」でミラクルモーニング!


という本だ。

この本は、「そうじ力」というキーワードで何冊も本を書かれている舛田光洋
さんが書かれた本だ。タイトル通り、キーワードは朝だ。朝、早起きすると人
生が変わるということを言いたいみたいだが、そんなの言われなくても解って
いる。

ボクも朝5時に目覚ましをかけた事は何度もある。
先日も、朝5時、5時15分、5時30分に、ケータイ電話をセットして起きよう
としたが失敗。横で寝ていた嫁に、

「どうせ起きないのなら、目覚まし鳴らさないでよ!」と怒られる次第。

ビジネスマンの8割は、朝は早起きがしたい!と思っているらしい。では何故
できないのか?というと、夜が遅いからである。ダラダラ夜を過ごしているか
らである。

いや、ダラダラしていないという方もいるだろう。では、平均帰宅時間が、例
えば21時だったとする。で、就寝が25時だったとすると、その間の4時間は、
何をして過ごしているだろうか。夜のスケジュールを組んだ事があるだろうか。
ボクはない。

この本は、ここの注意点が詳しく書かれている。

朝早起きすべきだ!人生が変わるから⇒でも、できない。何故だ?⇒夜の過ご
し方が悪いからだ。⇒では、夜を、どう過ごしたら、朝早起きができるのだろ
うか?

というロジックだ。

で、夜のスケジュールを立てるのだ。

「勘弁してくれよ〜!昼間で疲れているんだよ〜、夜位はゆっくりさせて欲し
いと思っているのに〜!」という声が聞こえてきそうだが、多くの人が、昼間
溜めたストレスを、夜さらにストレスを重ねている人が多いと、この本は教え
てくれる。

自宅に帰って、深夜番組をダラダラみている、パソコンをダラダラみている、
ゲームをダラダラしている、これらは、眼に負担をかけているので、ストレス
が更に溜まる。

バカ食いするのも、飲酒するのも、一見、ストレス解消に思えるが、身体に負
担がかかる。例えば、21時に帰宅して、24時に就寝し、5時に起きようと思っ
た際、Aパターンと、Bパターンとでは、どちらが朝起きれそうと思えるだろ
うか?


<Aパターン>

21時 帰宅
   ⇒テレビのスイッチをつける
   ⇒コンビニの弁当をビールと共に食べる
   ⇒そのままダラダラテレビを見続ける
21時50分
   ⇒テレビのCM時間にケータイをみる。
22時
   ⇒そのまま、やりかけのケータイゲームを思い出し、ゲームサイトへ
23時 ⇒風呂に入ろうと思ったが、ゲームに夢中で、風呂は朝へ。
24時 ⇒そのまま寝落ち…

<Bパターン>

21時 帰宅
   ⇒簡単に玄関を掃除
   ⇒服はハンガーにかける
   ⇒風呂を沸かして入浴⇒そのまま半身浴で本日の出来事を思い出す
21時50分
   ⇒リラクゼーションの音楽をかけ、軽く食事
22時30分
   ⇒後片付け
23時 ⇒翌日のスケジュールの確認
23時30分
   ⇒ストレッチ
24時 ⇒就寝

そのほか、この本には、とっても良い夜の過ごし方が書いてある。


ということで、ボクも昨晩、色々と実践してみた。そして、今朝は、5時50分
に起き様と考えて24時頃就任。お見事!5時46分に自然に眼が覚めたのだった。

果たして、続けれるのか?は、まだ解らないけど、なかなかの良書であること
は間違いなさそうだ。


「そうじ力」でミラクルモーニング!
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4479792007?ie=UTF8&tag=sohowest-22

もちろん、新書じゃないので図書館ででも注文してみてください。

JUGEMテーマ:ビジネス










  • 2011.02.04 Friday
  • LifeHack-書籍
  • 10:53
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  • by mark403

GIGAZINEの山崎氏が書いた未来への正論に思うこと


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先日、デジハリのオフィスにボク宛に荷物が届いていた。

中を開けてみると一冊の本が。GIGAZINEの山崎氏からの献本の様で、先日、氏
が書かれた「未来への暴言」が入っていた。何故、山崎氏からボクに献本があ
るかというと、今年の4月、ボクがプロデュースさせて頂いて、山崎氏スピー
カーをするGOGAZINE10周年記念セミナーを開催したからだ。

それから数日、本をじっくりと読ませて頂いた。



山崎氏の論調で言えば、ダイエットしたければ、飯を食うな、身体を動かせ、
カロリー摂取量を抑えろ、でなければ、ダイエットを口にする資格はない。と
いう位、ボクは正論だと思っている。という意味では、この本に書かれている
内容は、全て「未来への暴言」ではなく「未来への正論」だと思える。

で、この本で、ボクが最も考えさせられたのは「パトロンモデル」であった。

では、パトロンモデルって何か?というと、現在、というか随分以前から、コ
ピーが流行っている。それは、音楽、映像、ゲーム、ソフトあらゆるデジタル
素材はコピーされているのが現状である。

個人で楽しむ音楽であれば、TSUTAYAに行ってCDをレンタルして、そのまま
iTunesに落とせば、アルバム1つ数百円で聞くことができる。もっと、安くし
たければ、BOOKOFFで中古CDを買ってくることもできるし、あるいは、図書
館でCDを無料で借りてくることもできる。

もっと言ってしまえば、音質は落ちるが、Youtubeから音だけ抜き出すことも
やろうと思えばできるのだ。実際、今年、ボク自身、お金を出して、どれだけ
楽曲を購入したか?と言われたら、懇親会の勢いでWEBライダーが発売してい
る「恋のSEO」というCDを購入しただけだったりする(笑)。

つまり、ボク自身、音楽業界に、今年支払った金額は0円だったりするわけだ。
かと言って、音楽を聴いていなかったわけではないが、これではミュージシャ
ンが育つわけはないと、真剣に思った。ボクみたいな大人100万人が、音楽業
界に年間1000円払うシステムができれば10億円位できる。10億あれば、年収
500万円のミュージシャンが200人食えるだけの基金となる。これが多いか少な
いか別にしても、そういう方向性は必要だと思う。

しかも、これは音楽業界だけではないだろう。

ゲームクリエイターも、作家も、漫画家も、みんな一緒で、このまま無料とか
低価格でソフトが手に入るとかが続くと、皆、間違いなく死んでしまうだろう。

そう、クリエイター達が、死なない前に、ちゃんとソフトをお金を払って買う
という行為をしようではないか。年末に、iTunesから300円の楽曲を10曲位ダ
ウンロードして、2011年用の元気になる自分の楽曲集を作ってみようではない
か?そう山崎氏の本を読みながら、思った次第だ。

無料だ、フリーモデルだ!と騒いだ2010年。それだけでは、誰も真剣に食べて
いけない。彼ら、彼女らが良質なクリエイティブ活動ができる様に、2011年は、
どうパトロンの気持ちになれるのか考えてみたい気がする。


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  • 2010.12.24 Friday
  • LifeHack-書籍
  • 18:20
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  • by mark403

何度でも繰り返し読める発想法の良書


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アイデアにつまることなんて、沢山ある。
企業でも、個人の生活でも、課題だらけ。

「売上をもっとあげるのには?」「部下にもっと頑張ってもらうには?」「残
業を無くすには?」「ライバル会社に勝つには?」「来月、社長プレゼンがあ
るのだが?アイデアが浮かばない?」「新商品のアイデアが沸かない?」など
など。

当然、ボクにも課題はある。もっと、もっと発想を変えて、アイデアがドンド
ン出る様にして、今の課題を解決したいものである。

で、昨日、本屋で色々と探して出会ったのは「発想の道具箱」という本である。
作者の中島孝志氏は、なんと、本を180冊書いている売れっ子作家。年間3000
冊の本も読破しているらしい。(すみません、知りませんでした)


 


その本の「はじめに」に、こういうくだりがある。


(引用)

「仕事ができる人の違いがいったいどこにあるか?」と聞くと、「能力とやる
気、努力ですよ!」と答える人が多いが、実はそうじゃない。道具を使いこな
しているかどうか……にあるのだ。

(中略)

いい仕事をするにはやっぱり「いい道具」は欠かせない。土を掘るなら手より
シャベルのほうが便利だし、ブルドーザーを使えばもっと楽に、もっと大きな
成果をあげれることもできる。いまのあなたは懸命に手で掘っている。労多く
して益少なしだ。シャベルを使おう、ブルドーザーを使いこなそう!ありがた
いことに道具は人を選ばない。だれがやっても、どこでやっても、いつやって
も、まったく同じ成果が得られる。もちろん、あなたにだって…。

(ここまで)

そう、作者は、ここでいきなり、専制パンチを食らわしている。アイデアが出
ないのは、あなたが悪いのじゃない。道具の使い方を知らないからだ。と。

そして、この本の本文に書かれている発想法が実に面白い。普通、この手の本
は、アイデアは、何かを足せ、何かを引け、何かをかけろ、何かを割れ、時間
を変えろ、一旦寝ろ、歩いたら良いとか、そんな予想できる範疇のことが多い
が、この本の発想法は、当然、これらのことも書いてあるが、それ以外も、実
例に基づいた奇想天外な発想法が書かれているので、実にためになる。

何故?何故?何故?何故?何故?と5回繰り返す、トヨタのカイゼンの基礎と
か、ヒット商品の逆を考えろ!という、リバース発想法。同じ事でも筋を読め
と教えるリニア発想法とか、具体例もあり非常に面白い。

中でも、ボクの一番のお気に入りは「しりとり発想法」。

これは筆者の友人で「ガキの使いやあらへんで」「SMAP×SMAP」「ぐるナイ」
の放送作家の安達元一さんのアイデアの出し方らしい。

方法を引用すると、こうだ。

(1)ノート、手帳、画用紙、ホワイトボードなど、とにかく書けるものを用
意する。
(2)テーマを書き込む。(たとえば「新しいドリンクを開発する」としよう。)
(3)テーマ(のキーワード)の最後の文字に注目する。
「ドリンク」−「クルマ」−「マンガ」−「カミ」−「ミリオネア」…という
ようにしりとりをする。
(4)「ドリンク×それぞれのキーワード」から発想するものをあげる。
たとえば「ドリンク」と最初のしりとりキーワード「クルマ」を考える。「ド
リンク」と「クルマ」を組み合わせたらどうか?「ドライバー専用の飲み物」
「運転するときに飲むと目がぱちっとする」という具合である。
(5)もしアイデアがでなければどんどんしりとりをすればいい。
「ミリオネア」から発想すると、「飲むと億万長者になれる飲み物」「億万長
者の好きな飲み物」「1億円の懸賞付きの飲み物」…というアイデアが浮かぶ。

という。また、この方法は、ひとりでも、複数人数でもできる。


さて。
この発想にしても、この本に書かれた発想法のひとつにしか過ぎない。
ひとつの事にこわだっている事がナンセンスであり、ひとつのことで事足りな
いのであれば、幾通りでも試したら良いではないか?という事を、この本は教
えてくれる。

また、アイデアは沢山出すに越したことがないのだから、
10個のアイデアの中から1個選ぶよりも、100個のアイデアの中から1個選ぶ
方が良いものができるし、それよりも1000個のアイデアの中から1個選ぶ方が
良いものができるはずである。

であるならば、論点を良いアイデアを出すにはというよりも、簡単に1000個の
アイデアを作り出す作業方法に絞り込んだ方が解りやすいと思う。
そんなことが解る本であった。

いやぁ〜、この本は、ビジネスマンが繰り返し読める本だ。


JUGEMテーマ:ビジネス








  • 2010.12.09 Thursday
  • LifeHack-書籍
  • 14:53
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  • by mark403

90日で商工会議所からよばれる講師になる方法


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大阪の中小企業診断士である東川さんによる著書。
東川さんは勤めていた金融機関の破綻で「カネなし」「資格なし」
「人脈なし」「経験なし」の状況で経営コンサルタントとして独立したのち、どうしたら、講師として成り立つのか?を研究し、年間200本位の講演をこなしておられます。ボクも一度セミナーを聞きに行きましたが、とても実践的なセミナーでした。

当然です。全て、彼が経験したことですから(笑)。

ということで、全部使えるネタです。

もし、今すぐ使うことがなかったとしても、独立系の人が何か困ったときには、こうすれば、仲間を増やし、チャンスを増やして、やっていける為のノウハウ本だと思います。独立して自分で事業をやっている人は、買っておいて損はない本だと思いますよ!










  • 2010.10.05 Tuesday
  • LifeHack-書籍
  • 14:20
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  • by mark403

行動力・力は、面白い本だった!


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行動力・力
行動力・力
大橋禅太郎

「すごい会議」の著者であり、株式会社すごい会議の代表である大橋禅太郎氏が「行動力★力」という本を出したので、早速、読んでみた。

私が大橋氏と実際に、お会いしたのは今年の1月。がんばれ社長の武沢氏が開催していた新年の記念セミナーにゲストスピーカーで来られていて、3分で会場の人の心をつかんで、10分程度で強烈な印象を残して壇上を去っていったのを覚えている。つまり、

   「インパクトが強烈だ!」

という印象だった。その後、僕は大橋氏を一方的にリスペクトすることになる。

さて、そんな彼が8月に出した「行動力★力」。
本の内容的には、マイクレドを作ってガンガンいきましょう!っていう内容になっているのだが、そこに付随されていたCDが、また面白い!

特に僕のお気に入りは「対談2」の大橋禅太郎×山崎拓巳だ。

山崎卓巳氏の公式サイト
http://www.taku.gr.jp/

山崎卓巳氏のサイトも「凄いことはアッサリ起きる」というタイトルどおり、あることを気をつけていたりすると、様々な凄いことが、アッサリ起きるそうだ。さらに、

大橋氏が「すごい会議」のやり方の中でも説明していた、問題をたな卸しする方法「ひどい真実を言う」というところもオモシロイ。(ちなみに下記エピードードは、CD以前に聞いた話だが…。ひどい真実の前提として)

「ひどい真実」とは、以前、大橋氏がやっていたバンドで、どうしたら、このバンドが売れるだろうか?という議論をバンドメンバーでやった時、バンドのメンバーは、

⇒「路上ライブを増やす」
⇒「各自テレビ局に、アプローチをする」
⇒「CDを友人・知人にもっと販売する」

など、もっともらしいことを言うが、そもそもの課題(ひどい真実)は、

『自分たちのバンドの曲を、誰も聴きたがっていない…』というが正解で、誰かが、ポロッと言ったらしい。それを言っちゃいおしまいでしょ。っていう言葉かもしれないが、その「ひどい真実」がなければ、問題解決の本質がつかめないというのが大橋流の問題解決方法だ。

企業内で販売促進会議を実施していて、

『そもそも、僕がユーザーだったら自社の製品を買わない。ライバルメーカーの商品を買うだろう』なんて、会議が終わってから、こそっと言う人がいるが、それが真実であって、何故、そう思うのかが会議で話されない。

なぜなら「そもそも、僕がユーザーだったら自社の製品を買わない」って、社内会議で言い出したら、

『それを言っちゃおしまいでしょ?』
っていう雰囲気に、大抵の会議は、なっちゃうからだ。

しかし、それをあえて話題にするところが、すごい会議のすごい会議である由縁だと僕は思う。


話を大橋禅太郎×山崎拓巳の対談のCDに戻そう。

「ひどい真実はなに?」という話題も、そうだけど、
その他にも、「凄いことはアッサリ起きる」って、どういうこと?
「眼の前で起きていることは、全てベストである」って、どういうこと?
「成功している人は、毎日成功しているわけじゃない」っていうのは、どういうこと?

そんな、色々な気付きが一杯詰まった、本であり、それに付随するCDであると思う。

お盆休みも本格化している。
ちょっと大きめの本屋にいけば、多分、平積みにされていることも多いのではないだろうか。3時間の時間(2時間で読書+1時間でCDを聞く)と1470円の投資を、是非してみてください。

行動力・力 (単行本(ソフトカバー))
大橋禅太郎 (著)
http://bit.ly/hgBdS








  • 2009.08.16 Sunday
  • LifeHack-書籍
  • 10:22
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  • by mark403

【書評】 できる人の文章術


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一瞬で心をつかむ できる人の文章術

10日間で文章の上達をうたっている本。しかも、一日だったの15分だ。課題としては、一日の昼食の風景をストーリー仕立てで書いてみる。というもの。それに、毎日の注意ポイントが加わる。その注意するポイントは、下記だ。

1日目 昼食風景をストーリー仕立てで書いてみる。
2日目 語尾に変化をつけて書いてみる。
3日目 5W1Hに注意して書いてみる。
4日目 5感で書いてみる。
5日間 心のつぶやきを挿入して書いてみる。
6日目 会話を挿入して書いてみる。
7日目 説明文を挿入して書いてみる。
8日目 喜怒哀楽を表現してみる。
9日目 自分のメッセージを挿入して書いてみる。
10日目 時代性のあるテーマを盛り込んでみる。

という事で、今日、午前中の出来事をストーリー風に書いてみる。
朝は5時30分に目覚めた。目覚まし時計が鳴る前に起きる。最近の僕の傾向である。いつからだろか。目覚まし時計がいらなくなったのは。恐らく、もう1ヶ月以上も前のことだ。目覚めた後、すぐに僕はパソコンを立ち上げ、メールやブログのチェックを一通りする。そして、昨日から気になっていること。それは草なぎ剛さんの記者会見。昨晩見ていないのだ。6時30分、僕はテレビのスイッチをオンにした。各局をザッピング。数分後にお目当ての会見シーンが。「もう許してあげたらどうか?」と僕は思っている。ジャニーズ事務所が可哀想だが。さて、コーヒーでも入れるかと思い席をたった。コンロでお湯を沸かし、一人用のフィルターコーヒーでコーヒーを作った。イイ香りが部屋中に広がる。実に至福のひとときだ。少しの間、頭をからっぽにして、9時過ぎに昨晩借りたDVDを返しに、TSUTAYA六本木店に向かった。チッ!今日は雨か・・・・。

と、こんな感じですね。
もっと、もっと練習して文章はうまくなりたいものですね。

一瞬で心をつかむできる人の文章術―1日たった15分10日間で上達!
一瞬で心をつかむできる人の文章術―1日たった15分10日間で上達!
高橋 フミアキ








  • 2009.04.25 Saturday
  • LifeHack-書籍
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  • by mark403

一風変わったコーチングの本は、本当に効くのか?


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洗脳について造詣が深く、複数のオウム真理教信者の脱洗脳を手伝ったことで知られる苫米地英人氏。最近は、脳科学の見地より、英会話の本がベストセラーになっています。

さて、その苫米地英人氏が書いたコーチングの本。
本筋をついているのか、それとも彼の独自の方策なのか、どっちか解りませんが、とにかく面白い!僕は好きです。どちらかと言うと、他社(自己)に成功のイメージを洗脳していき、それをゴールに設定し、そこに導いていく事をコーチングとして書かれています。

また、方法論なども、詳細に記載されており、後は、このイメージにそって、やってみたら、一応、ゴールのイメージが見えるはずです。ま、本当か、どうかは、自分でやってみて試してみるしかないと思っておりますが・・・。よければ、皆さんも、どぞ!

苫米地式コーチング
苫米地式コーチング
苫米地 英人








  • 2009.04.21 Tuesday
  • LifeHack-書籍
  • 16:53
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  • by mark403

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