メディアは、何を伝えたのか。


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(c) たび助写真素材 PIXTA


1990年の初頭、ボクはある村の振興計画を作っていた。奈良県のわずか1000人
位の村の振興計画だ。当然、右肩下がりの振興計画など書かない。1000人の村
は、観光政策がうまくいけば、自然と雇用を求めて、Uターン、Iターンが、
進み、人口が増えるという計画を書く。

これは、考えてみれば、どこも市町村も同じで、右肩あがりの振興計画を書く。
日本の人口が1億2000万人程度なのに、1990年当時に書かれた振興計画が描く
10年後、日本の市町村の振興計画が全てうまくいくには、日本の人口が2億人
を超えていなければならなかった。

つまり、本来ならば、どこかの市町村は人口が減り、どこかの市町村の人口が
増えるはずだが、どこの市町村も人口を増えるとしか書かなかったわけだ。

そんなはずはない!と思っていたが、だからと言って、自分が担当している村
の人口が減るという振興計画は作らない。一言で言えば。


 『それを言っちゃおしまいでしょ』っていう事だったと思う。


さて、昨日で地震から1ケ月が経過した。各テレビは局の人気キャスターを、
現地に派遣して、震災から1ケ月後の状況を伝えていた。いや、本当に当たり
さわりのない美談を語る。そんなテレビのニュースを見ていたら、段々とむか
ついてきた。

10日は、高円寺で15000人が越える反原発のデモがあった。これは、日本では、
大きなニュースのはず。日本人が大規模なデモをすることなどなかった事だ。
1ケ月経過した被災地の美談を放映するよりも、日曜日にあったデモの方がニ
ュース性は高いのに、そんな報道を殆どしない。

ましてや、原子力発電の安全性をうったえてきたタレント。3月12日におよん
でも、原子力の推進を表明している勝間和代に、この場に及んでも、原発推進
の立場を取りますか?とインタビューしにいった方が、よほどリアルタイムの
ニュースとしては相応しいと、個人的には思う。

また、そんな電力を使わない様に、パチンコを自販機をやめれば良いと言って、
物議をかもし出したのは、四選を果たした石原慎太郎都知事。この方も、今の
ニュースとしては、価値が高いと思う。

大規模デモも、勝間和代も、石原都知事も、

 『それを言っちゃおしまいでしょ』っていう部分はあるとは思うが、

それを、殆ど無視をしているテレビ局の報道のやり方は、個人的には、どうか
と思ったりする。

そもそも、電気会社が広告宣伝費を使う必要があるのか?という疑問もある。
ざくっと、ネットで調べると、東京電力の広告宣伝費が286億円。全国の電力
会社及びその関連事業者を合わせると、ざっと1000億円の広告が年間に使われ
ているといわれている。これは、日本のトップ企業であるトヨタ自動車の広告
費に匹敵する。

ましてや、この場に及んで、東京電力は意味のない謝罪広告を新聞社に出して
いるのは、どういう事だろうか?と考えてしまう。

今、冒頭に書いた様に各市町村の振興計画を全部足して、日本の人口が2億人
必要という状況になっているのである。つまり、全て、今のペースを守るのは
無理なのである。どこかを守るためには、どこかが凹まないといけない状況な
のである。

原発で電力を作り、パチンコ屋と自販機屋さんを守るのか、否か?
今までの様に電力会社の広告宣伝を許して、広告屋とテレビなどの媒体社を守
るのか、否か?

そんな選択肢を迫られているんじゃないだろうか。

「それを言っちゃおしまい」なんだけど、全てを守ることは不可能という事も
解っていなきゃいけない時に来ているのだと思う。

当然、パチンコ屋は冗談じゃない!と言うだろう。しかし、原発を作ってまで
パチンコをしたいと思っている人は誰ひとりいないんじゃないだろうか。全部
をやめるのではなく、時間規制や地域規制を考えるという方法もある。そして
それは誰かが判断していかなければならないのであるし、民主主義が本当なら
ば、それは国民が判断すべきものなのである。









  • 2011.04.12 Tuesday
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  • by mark403