CGM概念の限界


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私自身、CATWALKを8月31日づけで退任したわけですけど、ここで個人的な概念としてのコンシューマージェネレーテッドメディアの限界について、少し触れたいと思います。

そもそも、Blogを代表とするCGMに関しては、その効果や可能性を、もはや否定するものではないと思うのです。ソーシャルブックマーク、SNSなど、インターネット上に、数々のソーシャル○○という分野が、ここ2,3年、生まれました。問題は、その分野が、どれだけのものか?っていう事です。どれだけ強烈なインパクト効果があるのか?っていう冷静な視点が必要なのだと思います。例えば、ほんの10年前、4大メディアに加えて、数年かけてインターネットというものがメディアとして扱われました。しかし、ネットのメディアは、それだけで単独では存在しません。新しいアプローチが加わっただけに過ぎません。では、セカンドライフが今年流行る?流行らない?っていう議論もありましたが、それ程、爆発的に様々なメディア理論を覆す程のインパクト効果はないと思います。すなわち、情報消費サイドの選択肢が増えた。これは、何を意味するかというと、情報発信サイドの選択肢も増えたかわりに、知識と経験の幅の要求が増えた事になります。

何が言いたいかと言うと…。

1990年代、メディア関係者は、4大媒体(TV、ラジオ、新聞、雑誌)+アルファの知識があれば良かったのですが、2000年位から、これらにネットが加わって、5大媒体の知識が必要となってきているわけです。その中で、今後、コンシューマー中心のWEB2.0の時代とかで、次世代は、どうする?なんて事が言われています。

要するに、モノが売れる為のプロモーションを論じる際に、現場では、

1.アナログチラシを1万部増刷した方が良いか?
2.ネットのシステム改善にお金をかけた方が良いか?
3.mixiに広告を出した方が良いか?
4.お誘いがある展示会に参加した方が良いか?
5.CGM用にBlogに投資した方が良いか?

日々、どれが正しいのか?判断に迫られているわけでして。
イベント、印刷、テレビ、ネット、現場プロモーション、色々とやってきた僕は、その面では、単一メディアしか知らない方よりも、違う何かできるのだと思います。

単純に、そう思ったので・・・。








  • 2007.09.01 Saturday
  • 日ごろの日記
  • 22:24
  • -
  • -
  • by mark403

コメント
広告代理店からの着目先は
バイラルマーケティングであり、
同上の手法は博打的な色が強い。

チラシ、CM、ネット広告に対して、リターンが
平均化していないことが問題。
リターンを予測できないので、
予算を立てることができない。

CGMでも使いやすい商材があれば
広告代理店はクロスマーケティングの観点から
第5のコミュニケーションチャネルとして
CGMを利用するだろう。。。
  • Robert
  • 2007/10/26 3:35 PM
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